光合成とは
(緑色)植物の大切なはたらきとして、絶対にはずせないのが光合成です。光合成とは、植物のまわりにある材料から、生物が生きていくために必要な栄養源(デンプン)を作り出すはたらきです。このはたらきがあることで植物自身のみならず、他のすべての生物の栄養源を作られているのです。植物が栄養源を作ってくれるおかげで、栄養源を作れない他の生物が生きていかれます。
いかに光合成が大切か分かるでしょう。当然学んでおくべきですよね。
光合成の具体的なはたらきは、まず材料として3つあります。二酸化炭素、水、光がその材料です。この3つはどれも簡単に手に入ります。二酸化炭素は空気中から、水は主に地中から、光は日中出ている太陽から、それぞれ調達できます。
この素朴な材料から栄養源となるデンプンと、ついでに酸素が作られます。
また、光合成は植物にある葉緑体で行われます。植物が緑なのは、この葉緑体があるからです。反対に他の生物にはこの葉緑体がないので、自分で栄養源を作ることができず、食べることで外から栄養を吸収しているのです。葉緑体がどこにあるかは、「植物のからだのつくり」を見てみてください。

呼吸
栄養を作り出すのが光合成なら、栄養を使うはたらきが呼吸です。作った栄養は使って初めて活かされます。もちろん具体的なはたらきも光合成とは逆になり、デンプンと酸素を使って生きるためのエネルギーを出します。エネルギーを出したら、二酸化炭素と水が出ます。
ここで注意が必要なのは、呼吸には光はいりません。また、呼吸はすべての生物が行っており、植物だけのはたらきではないのです。どの生物も栄養をエネルギーに変えて生きているのですから当然ですよね。

夜の植物と昼の植物
光合成と呼吸という大切なはたらきを学びましたが、それでは植物はこれらをいつ、どれだけ行っているかを考えます。昼間は太陽の光があるので、光合成のチャンス。主に光合成を行いますが、昼間もエネルギーを使うので、呼吸も同時に行っています。しかし、光合成の方が多いと考えられます。
一方、夜ですが、まわりが暗いので光を必要とする光合成はできません。なので、夜は呼吸がメインです。エネルギーを沢山使いますので、植物は夜によく成長します。

蒸散
その他、植物のはたらきとして、蒸散があります。蒸散とは、主に葉っぱに多くある穴(気孔)から植物の体の中にある水分が蒸発することです。気孔は葉っぱの裏に多いので、当然葉っぱの裏からの蒸散が多くなります。蒸散を行う理由は主に次の2つです。
- 根から水分がよく吸収されるようにする
- からだの温度が上がりすぎないようにする