植物のからだのつくり
植物のからだは大きく4つに分かれます。花、茎、根、葉の4つです。花はすでにみてきたので、ここでは茎、根、葉の3つを取り上げます。

葉のつくり
葉は緑色していますが、これは葉緑体というものがあるからです。ここで光合成を行っています。葉緑体は葉をつくっている細胞の中にあります。ただし、葉の表面の細胞(表皮細胞)には葉緑体がないことに注意してください。
また、葉には葉脈がありますが、葉脈は栄養分や水を運ぶ管が集まったものです。養分が通る管を師管、水が通る管を道管といいます。道管が葉の表よりにあり、師管は葉の裏よりにあります。光合成の材料のひとつである水はこの道管を通って、葉緑体に運ばれ、つくられたデンプンなどの養分は師管を通って全身に運ばれます。
さらに葉の裏側には気孔という穴が多くあります。気孔は葉の裏に多くあり、穴をつくっている細胞(孔辺細胞)を開閉することで蒸散などの調節をしています。なお、孔辺細胞には葉緑体があります。

茎のつくり
茎は根から吸い上げた水や養分を運んだり、光合成でつくられた養分を全身に運んだりするいわば、通り道の役割を果たしています。茎にも養分を運ぶ師管と、水を運ぶ道管があります。
ここで、師管と道管の位置が大切になります。師管と道管はセットであり、これを維管束といい、師管が茎の外側、道管が茎の内側に位置しています。

根のつくり
根の特徴は、根毛という細かい毛のようなものが根の表面に沢山あり、ここより土の中の水分や(無機)養分を取り入れます。根毛がある理由は、表面積を広くして水や養分をより沢山吸収できるようにするためです。また、水は根毛→根→茎→葉→気孔と移動して、途中で各部分で取り入れられます。
