観察のマストアイテム「顕微鏡」に詳しくなる
植物について学ぶ前に、顕微鏡(けんびきょう)に詳しくなっておきましょう。
理科は自然について考える学問なので、身のまわりのことの観察からすべては始まります。そして観察する際、非常に小さいものを観なければいけないことも出てくるでしょう。
葉っぱの断面はどうなっているのだろう?
花粉を拡大してみると、どんなかたちをしているのだろう?
このような疑問を解決したい場合もあるかもしれません。でも、ただ見ただけでは小さすぎて見えにくい・・・
肉眼で観察できないのなら道具を使うしかありませんね。そこで便利な道具として登場するのが顕微鏡です。
まず顕微鏡の各部位の名前をしっかり覚えてください。各部位の名前は下の図を参照してくださいね。その上で、顕微鏡の使い方を説明します。次の手順で対象を観察していきます。
@反射鏡を調節して、ステージが明るくなるようにします。
※このとき直射日光を反射させないようにします。接眼レンズをのぞいたとき目にとても悪いからです。
Aプレパラートをステージにのせます。
B調節ねじを使い、プレパラートに対物レンズをできるだけ近づけます。
※このとき横から見ながら近づけてください。接眼レンズをのぞきながらするとプレパラートに対物レンズを近づけすぎて割ってしまうおそれがあるためです。
C接眼レンズをのぞきながらプレパラートから対物レンズを離していき、ピントを調節します。

身近な生物の観察
顕微鏡の使いかたを理解したら、身のまわりにいる小さい生物を観察してみましょう。例えば、学校にある池には一見すると何もいないように見えますが、実は微小な生物がいます。池の水をすくって、顕微鏡で見ると、アオミドロ、ケイソウ、ミカヅキモ、ゾウリムシ、ミジンコなどの生物が観察できる場合があります。
池の中にもけっこう植物がいるんですね。
